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韓国消滅

鈴置高史 新潮社 2024.9.20
読書日:2025.2.24

世界的にも異様な国である韓国は混迷の時代に入り、消滅に向かっていると主張する本。

いくらなんでも消滅はしないでしょう(苦笑)。確かに出生率は0.7まで減少し、今後人口が急速に縮んでいくのは間違いないでしょうが、たぶんどこかで止まると思います。

それよりも2023年にニューヨーク・タイムズが「韓国は消える?」という記事を書くまで自分たちの出生率の低さの異常さに気が付かず、NYTの記事が出ると大騒ぎになったというのが笑える。

これだけではなく、鈴置さんによれば、韓国は自分たちが世界的にどんなに異様な国なのかまったく自覚がないのだそうだ。1000年以上の鬱屈した歴史のはてにようやく訪れた先進国の高揚感の中で、そういった異様さは覆い隠されているらしい。

韓国は自力で民主主義を成し遂げたと自負しているが、その民主主義は底が浅く、実際には単に民主主義国の称号がほしいだけだという。それが証拠に、民主主義的な価値観を他国と共有できず、ウクライナのゼレンスキー大統領の演説も打診があったのにロシアの顔色を見て返事をせず、日本の国会での演説が決まってから慌てて設定したけど、会場(図書館(苦笑))は空席だらけでウクライナへの共感がないことはばればれだったそうだ。

民主主義は異なった意見をまとめて妥協することが必要だけど、妥協ということを知らず徹底的に相手を潰す「党争」に明け暮れるようすは、昔の李氏朝鮮の時代そのままなのだそうだ。

外交では米中の間でコウモリ外交を展開し、どちらの信頼も得られず、結局は中国が怖くて従中路線まっしぐらだったけど、中国には相手にされていないのだとか。そして日本相手には、なんとか日本を下に見ようとやっきになる。

というわけなのですが、まあ、10年くらい前はわれらの隣国があまりにおかしいことにびっくりして喜んでこういう話に耳を傾けましたが、韓国どころか世界全体が急速にその姿を変えている現状では、こういう韓国の異様さもなんだかおとなしいものに思えて、べつにいいやという気になります。だって気にしなければいいし、相手にしないければいいだけですから。

韓国消滅よりも、世界が消滅しないか気になっているわけで、こういってはなんですが、いまはもう韓国なんてどうでもいいです。もう、かまってちゃんに費やす時間はないんですね。

★★★☆☆

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