ダビッド・J・シュワルツ 訳・桑名一央 1970.7.25初版 2004.9.25新訂版
読書日:2022.12.29
人間は自分が思った通りの存在にしかなれないのだから、構想するときには大きく考えるべきだ、と主張する本。
この本、1970年からずっと売れ続けているのである。なんともはやである。で、書いてあることは、表題のとおりで、それ以上でもそれ以下でもない。(笑)
大きく考えるかどうかで、成果は全く異なるという。小さく考えると、そこに限界を設けてしまい、それ以上になれない。
なぜ大きく考えられないのだろうか。
自分に自信がない、周りの意見に流される、しない言い訳をいろいろ思いつく、などである。
そして、そうならないためには、自分に自信を持つこと、自分の周りを一流の人ばかりにすること、実行する勇気を持つこと、などが大切と書かれてある。
「人生は小さくなっているには短すぎる(ディズレーリ)」、なんだそうだ。
大きく考えることには、わしも異存はない。しかし、どうも人生が短かすぎる、などという発想はわしには相当いまいちだ。
言い訳ばかりして実行しない人が多すぎる、という話だが、まあ、いいではないか。わし的には、構想するがぐずぐずとなかなか実行しないのは、有りだ。
大きく構想してさえいれば、いずれは実行する可能性がある。もしかしたら、考えているだけでもいいかもしれない。自分が実行しなくても、そういう発想を話しているだけで、誰かが「面白い、自分がやろう」と言ってくれるかもしれない。自分がやるという発想でなくてもいいのだ。
わしはそもそも、人生は短いという発想は好きになれない。ここでも書いたが、構想するときには時間のことは気にしないほうが好きだ。もしも無限に時間があると発想すると、実行しなくてぐずぐずしてもちっとも構わない。
そういうわけで、わしの場合は、構想はでっかく、やるときはボチボチ、というふうにしたいです。
そんなふうにできるかって? さあ。
まあ、できなくてもいいじゃない。(笑)。
★★★★☆