この前、図書館に本を取りに行こうと自転車に乗っていたとき、あるけっこう大きな横断歩道で信号が赤になったので止まった。
歩行者が全員いなくなったので、まだ赤信号だったが、まあいいかと思って自転車を漕ぎ出した。すると突然、目の前に人が現れたので、びっくりしてあわててブレーキを掛けた。
それは高齢の男性だった。
その男性はわしの方をビシッと指さして、
「赤信号だろ!」
と言った。
この男性、いったいどこから現れたのかと思ったが、どうもわしに注意するために、渡っていた横断歩道をわざわざ戻ってきたらしい。なんというか、正義の人なのだ。
で、そんなことをしているうちに、歩行者用の青信号は点滅し赤になった。しかし、そのご高齢者の方は、赤信号を気にする様子もなく横断歩道を悠々と渡っていった(笑)。もちろん、その間、すべての自動車は老人が渡り終わるのをおとなしく待っていた。
わしは感嘆してしまった。
(すげー。じじい、最強じゃん)
わしもそろそろじじいと呼ばれるような年齢になってきたが、まったくもって若輩者であることを痛感した。将来的には、ぜひ何でも許される、最強のじじいを目指したいと思います。(笑)
今年もよろしくお願いいたします。