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中国キングソフトがWPS Officeで書いた私的文書を無断検閲

 

今日(2022.7.16)、なんとなくスマホでニュースを見ていたら、とんでもないニュースが飛び込んできて目を疑いました。

表題の通り、中国キングソフトが出してるなんちゃってMS Officeという位置づけのWPS Officeですが、なんとNGワードが含まれているとアクセスできなくなるようにしているというのです。

「中国ネット検閲「個人文書」にも、頭の中も監視か」
https://jp.wsj.com/articles/a-frozen-document-in-china-unleashes-a-furor-over-privacy-11657905185
ウォール・ストリート・ジャーナルと契約していないと読めないので、あしからず)

ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、中国のある小説家志望の女性がいつものようにクラウド上の自分のファイルにアクセスしようとしたら、WPSというソフトが警告を出して、そのファイルにはアクセス禁止!と言われたというのです。

どうも彼女の小説の中に政治的にNGなワードが含まれていたかららしいのですが、政府がやったのではなくて、キングソフトのWPS自身がその警告を出したのです。つまりソフトウェアの中にネット上の自動検閲に連動する仕組みが入っているということになるでしょう。

彼女のようにクラウド上にあるファイルならまだ分かりますが(中国政府が徹底的にネット監視をしているため)、自分のパソコンだけにしまっていた私的な文書も検閲しているという報告もあります。(キングソフト側は否定)。なぜそれが検閲対象になったかというと、WPSが勝手に文章をネット経由で送っていたからという、ほんまかいなという説明が付いています。

この記事にわしが反応したのは、わしのもっている古いパソコンにこのWPSが入っているからです。実際にはほとんど使っていませんが、しかし何度か使ったことはあります。

日本のパソコンにWPSが最初から入っていたということはよくあることじゃないでしょうか? WPSはネット上で自動バージョンアップされていますから、最新バージョンが検閲バージョンになっていないとも限りません。

今年(2022年1月)から日本のキングソフトはWPSクラウドという製品を発売しています。このクラウドってどこにデータセンターがあるんでしょう。中国だったら、確実に検閲されていますし、WPS自体に検閲機能が入っている可能性も高そうです。

まじで、中国のソフトウェアもアプリもスマホもパソコンもやばすぎる、と思いました。わしは、次のスマホをシャオミ(小米)にしようかな、と思ったこともありましたが、とんでもない話です。

わしはクラウド上のグーグル・ドキュメントでこれを書いていますが、グーグルがこんなことをしたら、頭にきて絶対に裁判に参加するでしょう。というか、そもそも会社存続の危機に見舞われるんじゃないでしょうか。

 

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