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独学大全 絶対に「学ぶこと」をあきらめたくな人のための55の技法

読書猿 ダイヤモンド社 2020.9.29
読書日:2021.2.21

独学を続けている著者の読書猿が、自分の体験を交えつつ、学習科学の成果に基づいた学習方法を伝授する本。

著者によれば、この本は手元に置いておいて、必要に応じて読む本だそうです。わしは学習科学の本だと思って読んだので、それなりに最初から最後まで楽しく読むことができました。で、手元には置くことはありません(図書館から借りた本だし)。

まあ、でも、わしはこの本のように勉強することはないでしょうね。もちろん、わしがやっているような読書は、勉強と言えるようなものではありません。そもそも専門書なんて全然読んでいなくて、一般書しか読んでいませんもの。

とはいえ、普通の人とは違う傾向の本(単純に小説ではないということ。ほとんどの人にとっては読書とは小説を意味する)を読んでいるので、ときどき、どんなふうに読む本を決めているのか、ということを聞かれることがあります。なので、どうやっているのかここに書いておきましょう。

答えは単純で、書評、です。それも基本は新聞ですね。どの新聞でも土曜日や日曜日に書評欄がありますよね。そこから気になる本をピックアップしているだけです。もちろん、週刊誌の書評も読むし、ネットで勧められている本も読むことがありますし、アマゾンから勧められたら読む場合もあります。でも、基本は新聞の書評です。

新聞の書評さえ押さえておけば、読んでおかないとまずいという本はほぼ読むことができます。わしの経験では、どの新聞でも大丈夫です。読まなくてはいけないような本はたいていどの新聞でも紹介されます。書評の書き方によっては、わしのレーダーに引っかからないこともありますが、大事な本だったらどこかでまた出会うことが多いです。

でも、読んでおかなきゃまずいって、どういうこと? そんなこと分かるの? まあ、それは適当としか言いようがないんですけどね。あえて言えば、評者の興奮度合いといいますか、熱意といいますか。読んでほしい本は誰だって全力で伝えようとしますよね。

ただ新聞の場合、科学系の本の紹介が薄いんですよね。なので、科学系の本は、実は雑誌の日経サイエンスの書評欄を参考にしています。(日経サイエンスは科学系で唯一わしが認める雑誌)。

こういう書評による方法は、この本では偶然による学習に分類されていますね。偶然の出会いによる読書、まあ、それも楽しいので、そしてこんな方法でも読みたい本がどんどん増えていくので、これでいいとわしは思っています。

特になにか知りたいという場合は、野口悠紀雄先生の方式で、いきなりその分野の本を何冊か読んで、わからないところをさらに深堀するという方法ですね。MMT(現代貨幣理論)についてはその方法で学びました。でも読むのはやっぱり専門書ではなくて、一般書なんですけどね。

でも、読書猿さんは、いったい何を独学しているんでしょうね。なんだかいろんな分野を勉強なさっているようです。しかも、普通に働いていらっしゃるようですし。数学も一生懸命学んでいるようですから、社会学系かな、という気がしているんですけどね。サイトをみても、何を目的に何を勉強していらっしゃるのか、わかりませんでした。

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独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法

 

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