いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
わしが読んだ本を紹介するこのブログですが、ほぼ全ての本は図書館から借りて読んでます。なので、新刊をいち早くレビューする、なんてわざは使えません。どんなに早くても出版されてから3か月ぐらい遅れてレビューしています。
昔はすべての本を買って読んでました。たぶん、1か月に1万円以上は軽く使っていたと思います。
ところが、2008年のリーマンショックのころ、わしが勤めている会社の業績が悪化し、いつリストラされてもおかしくない状態になりました。ボーナスはなくなり、給料もカットされました。
恐ろしいことに、その頃、妻は強硬にマンションを買うことを主張していました。妻はなかなかさばさばした性格なのですが、特定のいくつかのことに関しては強硬なひとでした。彼女によれば、マンションは買わねばなりませんでした。彼女にとって、世間の景気や家庭の経済状況はまったく関係なかったのです。
このような状況でマンションを買うなんて、ほとんど狂気の沙汰と思いましたが、妻の説得に失敗し(取り付く島がないんだもん)、リーマンショックで減った資産を泣く泣く処分して頭金を作り、マンションを買ったのです。
この状況が、わしに固定費の削減に向かわせました。図書代も削減することにし、代わりに図書館を利用することにしました。税金を払っているんですから、利用することに躊躇する理由はありません。
使ってみると、ネットで予約できる図書館は非常に便利でした。最寄り駅の近くのサービスカウンターで図書の受け取りができたのも、わざわざ図書館に行かずにすみ、便利でした。
味をしめたわしは、地元の図書館だけでなく、勤務地そばの図書館も利用するようになり、いまでは2つの図書館から週に平均2,3冊借りているわけです。
図書館を利用するようになってわしの読書は変わりました。読書量が劇的に増えたのです。
理由は貧乏性だからです(笑)。これまでは買った本を読まずに積読(つんどく)しておくことも多かったのですが、図書館は期限までに返さなくてはいけません。予約して順番待ちまでして手に入れた図書です。このままなにも読まずに返却することなんて、もったいなくてできません。こうして返却日までになんとか読もうと、がんばって時間を作って読むようになりました。
そのころから読んだ本の感想をメモにするようになりました。読書量が多くなり、自分でも何を読んでどんな内容だったか、訳が分からなくなったからです。持っていれば読み返せばいいのですが、図書館の本となると、もういちど借り出さなくてはいけません。しかも読んだことを忘れて同じ本を何度も借りることもありました。
最初は本当に短いメモ程度だったのですが、いろいろ考えながら書いているうちに、だんだん長くなっていきました。ブログに載せるようにしてからは、すきなだけ長く書くようになり、長くて申し訳ないなあ、と思うこともあります。
でも、仕方ありません。この読書録は他の人が読んでも分かるように書いているつもりですが、一義的には自分のために書いているのです。くせのある文体で、分かりにくい場合があると思いますが、それでも好きなように書きます。
さて、いまでは会社も安定し、わしの資産もアベノミクスの恩恵を受けて増加し、別に図書代を出してもまったく問題ないのですが、いまでは予約した本がつぎつぎ届くことにすっかり慣れてしまいました。I LOVE A LIBRARY. なのです。
というわけで、ようやく本題なのですが(笑)、わしが愛用している2つの図書館がどちらも4月6日の新型コロナの緊急事態宣言で休館となり、はや1か月です。
じつは偶然ですが、緊急事態宣言が出る前日に、予約していた本が大量に届いていたので、全部引き出しておきました。10冊ほどでした。テレワーク中はこれらの本を読んでいたのですが、そろそろそれも尽きようとしています。
というところに、5月4日の自粛延長です。自粛の中でも、図書館の貸し出し業務だけは再開をのぞんでいましたが、使っている2つの図書館も5月いっぱい休館延長になりました。とても悲しいです。
まあ、仕方がないので、しばらくは購入して読むことになろうかと思います。
ちなみに、図書館から紙の本を借りていてなんですが、わしは紙の本が大嫌いです。単純に重いし、かさばるからです。わしは紙の本と電子図書があれば、かならず電子図書を買います。読むときはタブレットではなしにスマホですね。文庫本とおなじくらいの大きさで、ちょうどいい大きさだからです。もちろん検索もできる利点も大きいです。
そういうわけで、このブログのアマゾンへのリンクは、基本的にkindle本のリンクになっています(笑)。電子書籍の普及を願っているのです。
さて、知っている人も多いと思いますが、図書館では電子図書も貸し出せるのです。アメリカでは電子図書の貸し出しは大いに普及しています。しかし、日本ではほとんど普及してません。数少ない例は八王子市立図書館ですね。そして電子図書だったらネットで完結し、感染に関係ありませんから、こういうコロナ自粛のときも普通に貸し出しできるのです。なんてうらやましい。
新型コロナで自粛してみたら、日本がいかにIT化に遅れているか、白日のもとにさらされました。世界に遅れないようにIT化を進める必要があります。図書館もそうです。これを機会にぜひ電子図書に予算を付けてほしいですね。
(2020.5.7)