ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ 講談社 (2019/2/6)
読書日:2019年9月11日
おなじみデヴィ夫人の自伝を交えた婚活論。
デヴィ夫人のことはTVでしか知らなかったが、こんなに極貧の出身なのに、自助努力で世界と渡り合える知性と魅力を獲得して、お金持ちになっているのだから、すごい。
デヴィ夫人はインドネシアのスカルノ大統領の妻だったからお金持ちなのではなくて、大統領の死後、自分で会社を経営して資産を築いたのだ。もちろん人脈を使いまくっただろうが、その人脈だって自分で築いたのだ。
実際、自分の力でこんなに欧米の社交界に入り込んだ人はいないんじゃないか?
興味深いのはフランスの侯爵との婚約が、持参金を用意できなかったので(1000億円とからしい)破談になったって、これってどういう世界なのか、さっぱり理解できません。つまりヨーロッパの貴族はこうやって、持参金で生き延びているってことですね。
(関係ないけど、お金さえ払えば皇族になれますっていうと、確かに払う人もいるかも)。
これだけ異能の人なので、婚活の相談をしたって、はたして参考になるのか? と思ったら、言ってることはわりとコンサバで、まあ、参考にはなるんじゃないの。決して、男に主導権を渡すな、というところはさすがだと思ったが。
てか、自分を磨いてデヴィ夫人ぐらいになったら、婚活もへったくれもないよね。
デヴィ夫人、ちょっと尊敬してしまいました。単純な性格なもので。
★★★☆☆