ない仕事の作り方

みうらじゅん 文藝春秋 2018年10月6日
読書日:2019年8月4日

みうらじゅんのことを知らない人は、多分いない。でも、みうらじゅんが何者なのかと説明するのはたいへん難しい。それは誰もほとんどしていないビジネスをやってるから。

そういうわけで、この本でみうら氏本人が、自分の仕事の全貌を語ってくれているのですが、その内容は、自分で企画し、自分で営業し、自分でブームを作って、投資を回収するというビジネスなんだそうです。「一人電通」と自分で称しています。

そんなんまねできまへん、ということで、今後ともみうら氏の独占状態が続くのかもしれません。(苦笑)

このまえ、しょぼい起業で生きていく、という本の書評を載せましたが、えらいてんちょう氏との共通点があるとすれば、(1)自分にストレスになることをしない、(2)自分をブランド化する、というところでしょうか。

たぶん、みうら氏はクリエイターの一種に分類されると思います。(漫画家で世の中に最初に出たし)、クリエーター系のひとがしょぼい起業で生きていくとすると、みうら氏が一つの典型になるのかもしれません。

みうら氏はクリエーターと言っても、すごい作品を作るわけではありません。でも、量がすごい。歌でも何でも、ものすごい数を作る。質よりも数で勝負するというのが、ひとつの考え方です。

収集癖もあるからコレクターでもありますが、誰もが集めたがるもの、価値を認めるものを集めるわけではありません。そこに必ず独自の視点を加えます。つまり、編集を行うのです。

これは子供のころの怪獣のコレクションで身につけたものだそうです。怪獣のコレクションをすると、どうしてもお金を持っている子供に負けてしまう。だから新聞、雑誌から怪獣関係の記事をなんでも集めて、スクラップブックに編集し、その数を自慢するわけです。(見せられた方は、すごいと認めるでしょうが、相当困惑するには間違いありません)

スクラップブック作りは今も続いていて(ただしビジネスには不向きなものも多い)、至福の時を過ごしているようです。

もうひとつの、もしかしたら最も重要なのはここかもしれません。つまり、みうら氏はずっとやり続けるのです。成功する秘訣は成功するまで止めないこと、というフレーズがありますが、もしも黙っていても必ずすることがあるのなら、それをマネタイズできれば、もっとも良いのです。

このマネタイズ化する部分がもっとも難しいのは確かですが、ここさえクリアできれば、ビジネスになろうがなるまいが必ずやってること、で生活ができるのかもしれません。

実をいうと、わしのこのブログも、その一環と言えないこともないです。なぜなら、本を読むと必ず感想を記録に残すのが、わしの癖だからです。ビジネスになろうがなるまいが、必ず書きますので、せっかくだからブログ化してるのですね。しかし書評ブログは激戦区なので、まったくマネタイズ化に成功していませんが(笑)。

★★★☆☆

 


「ない仕事」の作り方 (文春文庫)

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