えらいてんちょう イースト・プレス 2018年12月16日
読書日:2019年8月2日
えらいてんちょうさんは、最近、あちこちで名前をよく見るようになった人で、ほとんどコストをかけずに起業して(数十万円)、すばらしい成績をあげていることで有名なようです。
この方の起業の方法は特徴があって、全ての人が使えるわけではないですが、非常に参考になることも多いです。箇条書きにするとこんな感じ?
(1)ストレスになることは仕事にしない。
てんちょうさんの場合は会社勤めが無理と判断したから起業したのですが、起業する場合は自分ができることをするのであって、わざわざ自分が苦しいと思うような内容を仕事にすることはあり得ません。
(2)店をとりあえず出す。何を売るかはあとで考える。ローコストで出店することはもちろんだけど、自分の生活をすべて見せに絡ませる。例えば
・店に住む、
・生活の延長のものを売る
-食べ物を売るのなら、自分が食べるものをついでに売る。
-家電とかのリサイクルをやって自分も使う。
など、すべてを自分の生活に絡ませて安くあげる。
(3)店を毎日開ける
開いていないと意味がないので、ともかく毎日店を開けるんだそうです。
(4)儲けよりもすべての資産が可動するようにする。
空間が余っているなら、ただでも人を集める。車があるなら、常に誰かが使っているようにする。
(5)周りの人に愛想よくする
暇なときは、手伝いはするし、周りの人ととにかく付き合う。
こんなことをしていると、人がたくさん店に集まってくるようになり、頼まれもしないのに、なにか持ってきたり、手伝ってくれたり、売ってくれたりして、謎の売上が発生するそうです。そして、
(6)ネットで宣伝する。
あんまり深く考えずにネットに自分をさらしていると、それを見た人が、実際に店に出現するようになる。最近は動画がおすすめ、
なんですと。
結局のところ、勝因は自分のブランド化ということになりそうですが、この手法だと、店を持っているので、店に縛られて本人はなかなか遠くへ旅行とか行けませんし、ネットで自分を晒すことに抵抗がある人もいるでしょうから、万人向けとは言えません。
えらいてんちょうさんは、ずっと同じ街に住んで活動するのに全く抵抗がないそうです。
そういうわけなので、しょぼい起業をするには、ひとそれぞれの特性に合わせて、ビジネスモデルを作る必要がありそうです。
ちなみに、えらいてんちょうさんは、ビジネスモデルを作るのが好きみたいで、お金が回るサイクルを作るのに喜びを覚えているようです。そして、いまでは、最初の投資の1万倍以上のリターンがあるようです。(少なくとも億単位ってことらしい)。
全然しょぼくないですが、ともかく、ローコストで起業して、失敗しても何度でも立ち上がれるというのがいいですね。
★★★★☆