レンタルなんもしない人のなんもしなかった話

レンタルなんもしない人 晶文社 2019年4月17日
読書日:2019年7月6日

自分自身を貸し出すが、何もしない、という人の体験談。現在いまも絶賛貸出中らしい。料金は無料だが、交通費となにか食べた場合の実費はもらうというスタイル。非常に人気で、日に数件の依頼があるらしい。

何もしないので、ただ存在していればいいという使い方に限定される。なので、借りる側の想像力が必要とされる。最初は行列並びとかゲームの員数合わせなどの使われ方を想定していたが、だんだん多様化していくのが面白い。

例えば、駅で待ち合わせをするというだけのレンタルがある。学校へ行きたくないが、レンタルなんもしない人と待ち合わせていれば、なんとか行こうとするというわけだ。

家で仕事をしていると、遊んでしまうので誰かそばにいてほしいとか、創造的な使われ方が開発されていく。

入ってみたい店があるが一人では入りづらいので一緒に入ってくれ、というのは非常に定番の使い方で、これはめずらしいメニューの店の場合は、いろんな食べ物が食べられて、ちょっとうらやましい。

このように使い方はユーザーが勝手に考えてくれるので、なんにもしていなのに、どんどん仕事の内容が開発されていくという、不思議な発展をしている。

面倒くさそうな依頼やヤバそうな依頼は断るので、これまで危険な目には会ったことがないという。

結婚していて、1歳の子供がいるという。嫁は面白がっているそうだけど、親は嘆いているらしい。

基本的にツイッターに書かれたことをまとめるという体裁を取っている。それなりに内容にバラエティーがあるので、読めないことはないけど、続けて読むにはちょっと辛い。やっぱり、ときどきツイッターでつぶやかれたことを読んで、笑うぐらいがちょうどいいのではないかと思う。

わしは全部読んだが、この本は全部読む必要はないと思います。ぱらぱら面白そうなところを読んで終わればいい。

現代ではこんなビジネスも成り立つというところなんだけど、江戸時代もキセルのかっこいい吸い方を教えるだけの人とか不思議な商売が成り立っていたそうだから、単に江戸時代の日本に先祖返りをしているだけという見方もできるのではないかな。

★★★☆☆

 


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