お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する (PHP新書)

ジム・ロジャーズ PHP研究所 2019年1月17日
読書日:2019年6月8日

国際的に有名な投資家ジム・ロジャーズは、今後に期待できる国として、北朝鮮を挙げる。理由は、もしも北朝鮮が開国して韓国と統合したら、統合朝鮮はとんでもなく発展する可能性があるからという。

これには誰も異論は唱えないだろう。北朝鮮金正恩とトップ会談した米大統領のトランプも、「北朝鮮には経済発展のポテンシャルがある」と言ってたくらいだから。

単に問題は、いつ、どんなふうに開国するか、という点だけである。ジム・ロジャーズは、もうすぐにでも開国すると思ってるらしいけど、そんな確信を持てるのは彼だけである。

それに彼にしても、そんなにリスクは負っていないのである。彼が掛けているのは、大韓航空とか普通に投資してもおかしくない銘柄で、何か問題が起きたらすぐに売却すればいいだけのことだから。一方で、もしも思惑通りのことが起きたら、大儲けができる。

こういう、負けても大したリスクがなく、勝てば大儲けという、非対称な状況に投資するのがジム・ロジャーズの真骨頂なのだろう。

わしは、韓国の近未来の経済に不安があるから、この賭けには乗らないが、韓国経済が外貨不足に陥って、もう一度IMF崩壊するとか、そういう状況になったら、ぜひ賭けに乗りたい。単に安く買いたいというだけですが。

ちなみに北朝鮮が魅力的という話は周期的に出てくる話で、90年代にも北朝鮮が問題を起こした時には、北朝鮮の外債が魅力ありという話が出ていた。みな、北朝鮮に不安を持って、外債が暴落していたのだ。その後、北朝鮮がデフォルトしたという話は聞かないから、北朝鮮は外貨をかき集めて返済したのではないかと思う。この外債は日本では買えなかった。たぶんロンドン辺りで買えたのではないかと思う。

ジム・ロジャーズは日本の将来に悲観的である。

わしもあまり楽観はしていないが、個別株には日本の状況と関係なく成長する銘柄があると思ってるので、そういうところに投資すればいいのでは、と勝手に思ってる。例えば、自動車がEVになると、電池とモーターが儲かることは確実。電池メーカーはどこが勝つかさっぱり読めないけど、モーターは日本電産がかなりシェアを取ることはほぼ確実じゃない?

そういうわけで、日本の将来は知らないが、日本電産には楽観的である。

農業を押しているけど、もし農業に注目するなら、わしなら村上農園みたいな、工場生産的な所だけど、村上農園は上場していないからね。

まあ、ジム・ロジャーズは、自分でも言ってるように、だめだと思ったらすぐに前言撤回します。でもその撤回の言葉は、たぶんわしらには届かないので、彼は逃げられても、わしらは逃げられないので、ご注意ください。

★★★☆☆


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