「宇宙戦艦ヤマト」の真実 (祥伝社新書)

豊田有恒 祥伝社 2017年10月1日
読書日:2019年1月22日

別の作品を探していて、なんとなく気になって読んだ本。

そう言えば、豊田有恒はヤマトの設定に関わっていたなあ、と思い出しました。ちなみに、ヤマトは好きですが、TV版の一番最初のやつだけ。当時、TV放送を毎回楽しみに観てました。(つまりわしはそういう世代です)

さらば宇宙戦艦ヤマト」を映画館で観たとき、最後の特攻シーンで、映画館のみんなが涙を流しながら、ささきいさおと一緒に歌うのを見て、ドン引きしたことがあります。そんなわけで付いていけず、「さらば」以降はなかったことにしております。

半分、豊田有恒のアニメとのかかわりの話になっており、この人がアニメから仕事を始めたことを初めて知りました。しかも、高視聴率をとる脚本家だったのですね。鉄腕アトムの脚本から始めたので、20代後半にはアニメ脚本家の中で大ベテランになっていたとか。最初からいたのでは、そうなりますね。

その後、SF作家家業の方が忙しくなったけど、プロデューサーの西崎義展に口説かれて、宇宙SFの原案の仕事をすることになる。

西崎は人たらし的な人物で、懲りて何度も関係を断とうとしてきたが、アニメ好きでもあるから、結局、完結編まで付き合うことになる。

西崎のよくないところは、クリエーターを大切にしないところだという。まともなギャラも払わずに、こき使ったので、誰も付いていかなくなった。ヤマトの「おおよそ」の原作者である松本霊士氏すら、まともなギャラをもらっていなかった。(自分はヨットを買ったり、大変なぜいたくをして、お金を食いつぶした)。

西崎はクリエーターの素質が全くなく、自身が前面に出た作品はことごとく外したという。クリエーターに寄生して生きてきたのだという。クリエーターはどこにでもいると考えていたふしがあるという。

最後はダイビングで水死したらしいが、当時は車いすだったらしいので、相当不可解な死になっている。

それにしても豊田有恒、ヤマトの反対番組の「サルの軍団」も手伝っていて、ビデオがなかったから、ヤマトではなくサルの軍団の方を見ていたそうだ。あれま。じつは検索していたのは、豊田有恒の「モンゴルの残光」です。歴史改変物の古典で傑作とか。読んでみようと思っているので、そのうち感想を書くでしょう。

ご承知のようにヤマトはまだ続いています。ブランドの力はすごいねえ。

★★★★★

 


「宇宙戦艦ヤマト」の真実――いかに誕生し、進化したか (祥伝社新書)

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