高野秀行 本の雑誌社 2013年2月19日
読書日:2014年05月23日
高野さん、ますます進化していると感心した。
単にソマリランドの存在を確認するだけでなく、その懐に潜り込んで、相手とズブズブの関係になってしまうところが高野さんの真骨頂だ。
ビルマのときも驚いたが、麻薬にも平気で手を出す。まあ、今回出てきたカートは麻薬ではなく、嗜好品かもしれないが。
現在進行形でどんどん変わっていく高野さんには戸惑いもあるが、変わってもいいんだと言われているような気がして元気が出る。
もちろんソマリランドのリポートも面白い。彼の地の民主主義のやり方は大変興味深い。
しかし、源氏とか平家とかの例えにはちょっと違和感も。
★★★★★