ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

シン・養生論

五木寛之 幻冬舎新書 2023.3.30読書日:2023.5.19 90歳になった五木寛之が、本当の養生とは自分が実践している養生と、世間の空気と体調の関係、はたまたいま日本で作られつつある新しい老人像について述べた本。 この本を読んで、うーんと唸ってしまった…

SF超入門 「これから何が起きるのか」を知るための教養

冬木糸一 ダイヤモンド社 2023.2.28読書日:2023.5.25 はてなブログの「基本読書」でSF書評専門の冬木糸一が、SFは未来予測のための良質なツールであり、SF初心者のために56の書籍を分野別に紹介した本。 冬木さんの「基本読書」を読むときっと読み…

絵本のなかの動物はなぜ一列に歩いているのか 空間の絵本学

矢野智司、佐々木美砂 勁草書房 2023.2.20読書日:2023.5.23 絵本では動物などの新しいキャラクターが次々に出てきて、登場した動物たちはいろいろな空間的な配置で積み上がり、その積み上がった構造が崩壊するときにカタルシスが発生しているのだと主張し、…

真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン 名著300冊から導き出した人生100年時代の攻略法

サラタメ ダイヤモンド社 2021.12.7読書日:2023.5.21 人生100年時代を生き抜くには、ホワイトな企業でできるサラリーマンとして生活の安定を確保しながら、会社に頼らないための副業も行い、マネーリテラシーもしっかり身につけることが重要と主張する本…

なぜ男性の同性愛は絶滅しないのか 「男同士の絆」を読んで思ったこと

「男同士の絆」を読んで、わしが不思議に思ったのは、イギリスやアメリカでものすごくホモフォビア(同性愛嫌悪)が強いことだった。わしはとくに同性愛に嫌悪感がないので、余計にそう思う。 なぜ同性愛に嫌悪感がないかって? かつてわしの周りには結構ゲ…

男同士の絆 イギリス文学とホモソーシャルな欲望

イヴ・K・セジウィック 訳・上原早苗、亀沢美由紀 名古屋大学出版会 2001.2.20読書日:2023.5.19 ジェンダーを理解するには男同士のホモソーシャルな世界を理解する必要があるとし、イギリス文学を読み解くことでその構造を解明しようと試みた本。 この本は…

意味の変容

森敦 ちくま文庫 1991.3.26(オリジナルは1984年)読書日:2023.5.5 数学的なパラドックスの表現と自分の人生を重ね合わせて、パラドックス(矛盾)を含んでこそ世界全体を表現することができる、と文学的に表現したらしい本。 知り合いでときどき本を貸し借…

巨神のツール 俺の生存戦略 富編

ティム・フェリス 訳・川島睦保 東洋経済新報社 2022.10.20読書日:2023.5.13 巨神のツール、知性編、健康編についで第1巻目の富編。3分冊されて発行されたこのシリーズを逆の順番で読んでいくことになったが、カタログ集のようなものだから特に問題はない。…

心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学

ニック・チェイター 訳・高橋達二、長谷川珈 講談社 2022.7.14読書日:2023.5.8 脳はその場限りの即興で物事を判断し、意味を作り出して意識に送るということを延々と行っており、意識には無意識といった深層構造は存在しないと主張する本。 たぶんここに書…

わしが陰謀と思うこと

「陰謀論」を読んだ。陰謀論といえば政治的な話が中心であるが、普通に世間で言われていることでも、これはなにかの陰謀ではないか、と思うことがある。 例えばそれは「幸福」という概念である。 どうも人は幸福にならなければいけないようだ。なにしろ日本…

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