ヘタレ投資家ヘタレイヤンの読書録

個人投資家目線の読書録

2018-01-01から1年間の記事一覧

謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉

高野秀行 新潮社 2016年4月27日読書日:2016年08月21日 敬愛する高野さんの新作だけど、ネタが切れないことに感心する。そしていつも思いがけない視点を提供してくれる。 今回のアジア納豆もコツンと頭を軽く殴られたように感じた。こんなにアジアに納豆が広…

イスラム飲酒紀行

高野秀行 扶桑社 2011年6月25日読書日:2013年12月10日 いやー、爆笑しました。 飲酒が禁じられているはずのイスラム圏でなんとか酒をゲットしようとする涙ぐましい努力の数々。 しかも、ただアルコールが飲めればいいというわけでもなく、現地の人と密に交…

謎の独立国家ソマリランド

高野秀行 本の雑誌社 2013年2月19日読書日:2014年05月23日 高野さん、ますます進化していると感心した。 単にソマリランドの存在を確認するだけでなく、その懐に潜り込んで、相手とズブズブの関係になってしまうところが高野さんの真骨頂だ。 ビルマのとき…

辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

高野秀行 文藝春秋 2018年10月25日読書日:2018/11/26 この本は危険だ。 満員の通勤電車の中で思わず何度も吹き出してしまった。 もはやドキュメンタリー界の最終兵器と化した感のある、高野秀行があちこちで食べたへんてこな食事をいろいろ書いたもの。 虫…

太平洋 その深層で起こっていること (ブルーバックス)

蒲生俊敬 講談社 2018年8月22日読書日:2018/11/25 飛行機に乗るとマップを表示させていることが多い。 太平洋上でマップを見ていると、天皇海山と表示されるけど、いったい何だろうと思っていた。この本を読んでやっと理解した。 アメリカ人の海洋学者ディ…

失敗のしようがない 華僑の起業ノート

大城太 日本実業出版社 2015年5月1日読書日:2018/11/24 華僑のずるゆる仕事術の大城太さんが2015年に出した、華僑の起業の方法を述べたもの。やはり、華僑に学ぶなら、企業内の出世なんかじゃなくて、起業の方法でしょう。そしてここには、思った以上に…

コンサルタントの秘密―技術アドバイスの人間学

1990 共立出版 G.M.ワインバーグ, 木村 泉, ジェラルド・M・ワインバーグ読書日:2018年10月09日 システムエンジニアの書く文章は、諧謔(かいぎゃく)に満ちていて味わい深いものになっていることが多い。 これはなぜかと考えるに、システムエンジニアは自…

MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣

シバタ ナオキ 日経BP社 2017年7月13日読書日:2018年10月14日 決算を読む習慣という題名になっているけど、実質は著者が決算を分析した内容を記載しただけのものになっている。しかもIT企業に限定している。たぶんこれを読んでも決算を読む習慣はできない。…

シネマの神は細部に宿る

押井 守 東京ニュース通信社 2018年8月8日読書日:2018年10月15日 題名の通り。映画の出来ではなく、押井守がフェティシズム的に好きな場面が含まれている、映画について語ったもの。 Uボート以外のほとんどの映画は観ていません。いや観てるけど、そんな部…

図解でわかる 14歳から知っておきたい中国

インフォビジュアル研究所 太田出版 2018年7月11日読書日:2018年10月17日 中国の歴史から現在の直面している社会的、経済的問題まで網羅的に分かりやすく図式化して説明してくれる本。監修が北村隆(日経ビジネスなどで中国関係のコラムを書いている人)で…

サバイバル登山家

2006 みすず書房 服部 文祥読書日:2018年10月24日 サバイバル・クライマーの服部文祥が初めて出した本。 最近、服部文祥によく出会う。 一番最初の接点は日経新聞のコラム。その後、テレビとか雑誌の新刊紹介の欄で、出会うようになり、なにか縁のようなも…

米中もし戦わば

ピーター ナヴァロ 文藝春秋 2016年11月29日読書日:2018年10月20日 お互いに関税をかけあい、激しさを増す米中の貿易戦争。それが単なる貿易戦争ではなく、覇権を争うものであることが明らかになるにつれて、読み直されているのが本書。もし戦争になったと…

話芸の達人 ―西条凡児・浜村淳・上岡龍太郎―

戸田学 青土社 2018年8月23日 読んだ日:2018/11/22 大阪の話芸については、関西に住んでいないとなかなかその存在感を実感できない。もちろん、わしも住んだこともないので理解できないわけだが、たとえば上岡龍太郎がいかに関西で人気があるか、ということ…

華僑の大富豪に学ぶ ずるゆる最強の仕事術

大城 太 日経BP社 2017年8月31日読んだ日:2018.11.17華僑の考え方って面白いなあ、と思わせてくれる本。最短で金持ちにならなければならない宿命をもつ彼らの手法、というか考え方が面白い。例えば、・生産性を考えて、やらなくてもいいことをまず考える。…

投資家から撤退するかどうかを迫られた時期

2003年に結婚した。子供が2005年に生まれた。それまでアパート住まいだったが、子供が大きくなってくると当然のように、「マンションを買わなくてはいけません」と妻が主張し始めた。2008年ごろだ。お金がないというと、持ってる株を売ればいいと簡単にいう…

ホモ・デウス : テクノロジーとサピエンスの未来

ユヴァル・ノア・ハラリ 河出書房新社 2018年9月6日読書日:2018/11/13 技術の発達で、人間がアップグレードして、別の段階、つまり神性を獲得する方向に向かうという話だが、それ自体は科学的、技術的な話題として別の本でも取り上げられている。では、歴史…

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